初の魔城陥落!SASUKE第4回大会の記録・印象的なエピソードを紹介

各大会結果
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今回紹介するのはSASUKE第4回大会です。

山田勝己さんがFINAL STAGEのゴール地点まで、残り30cmと迫った前回大会。

“完全制覇に最も近い男”と評されるほどの注目選手になった山田さんは、今回さらに過酷なトレーニングを積んでいます。

他の選手たちも着実にレベルアップしている中、今回もさまざまなドラマや波乱が巻き起こりました!

そんな第4回SASUKEの結果や、選手たちの活躍を紹介していきます。

公式記録や印象深いエピソードも紹介するので「最近SASUKEに興味を持ったよ」って人は、ぜひ最後までご覧ください。

第4回SASUKEの基本情報

まずは番組の基本情報をお届けします!

番組の基本情報
  • 放送日:1999年10月16日
  • 実況:初田啓介(1stの80番まで)/古舘伊知郎(1stの81番から番組終了まで)
  • ナレーション:垂木勉
  • 会場:緑山スタジオ
  • エリア総数:18
  • 賞金:完全制覇で200万円

今大会にはケイン・コスギさんが第1回大会以来、久しぶりに参戦。

弟のシェイン・コスギさんや「スポーツマンNo.1決定戦」で王座を争った、池谷直樹さんとの共演が実現しました。

ちなみに2000年4月に、本大会をベースにしたゲーム「筋肉番付 〜ROAD TO SASUKE〜」が発売されています。

パワプロのようにキャラクターを作成・育成して、SASUKE完全制覇を目指すゲームです。筆者もいろんなキャラを育成して遊びました。

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筋肉番付 ROAD TO SASUKE

第4回SASUKEのエリア構成

4回目となる名もなき男たちのオリンピック。今回はどんな難関が待ち受けているのでしょうか?

1st STAGEのエリア構成

1st STAGEのエリアはこんな感じでした。

1st STAGEのエリア構成
  • 丸太登り
  • ローリング丸太
  • 揺れる橋
  • 丸太下り
  • そそり立つ壁
  • ターザンジャンプ
  • ロープクライム

制限時間:60秒

前回から変更は特にないみたいです。

地獄の抱き枕、ローリング丸太くんは今回何人の挑戦者を、沼地に引き連り込むでしょうか。

2nd STAGEのエリア構成

2nd STAGEのエリア構成は以下の通りです!

2nd STAGEのエリア構成
  • スパイダーウォーク
  • スパイダークライム(スパイダーウォークの6枚目)
  • 5連ハンマー
  • 逆走コンベア
  • ウォールリフティング

制限時間:50秒

2nd STAGEも特に変化はありませんが、前回まで第2エリア扱いだったスパイダーウォークの3枚目「動く壁」が、第1エリアに統合されました。

それと地味に最終エリアの名称が「WALL LIFTING RUN」から「ウォールリフティング」に変わっています。

「3枚の壁を持ち上げて潜り抜ける」というエリアコンセプトは全く同じなので、変更理由が謎ですねw

「WALL LIFTING RUN」だけアルファベット表記だったので、エリア名の統一感を出すために変更したのでしょうか…?

3rd STAGEのエリア構成

さて3rd STAGEはどんなエリア構成でしょうか?

3rd STAGEのエリア構成
  • ポールジャンプ
  • プロペラうんてい
  • アームバイク NEW!
  • クリフハンガー NEW!
  • パイプスライダー

制限時間:なし

3rd STAGEは構成に大きな変化が訪れました。

まずスタートエリアの「ポールジャンプ」がステージ全体の進行方向に対して直線ではなく、真横に飛ぶ形に変更。

これによって着地地点が狭くなり、攻略難易度が上昇しました。

また最終エリア「パイプスライダー」のゴール地点までの距離が少し離され、反動をつけて飛び移らないとゴールできない仕様に。

そして「ハングムーブ」が撤去され、代わりに新エリアとして「アームバイク」と「クリフハンガー」が登場しました。

「アームバイク」は自転車のペダルのようなハンドルを、腕で漕ぐことで前進するエリアです。

選手の握力・腕力を消耗させることに特化しており、人によって得意不得意が分かれる印象です。

ちなみに実況の古舘伊知郎さんからは「逆自転車」「生身の箱根登山鉄道」「人間ケーブルカー」などと称されていますw

もう一つの新エリア「クリフハンガー」は、SASUKEを象徴する名物エリアのひとつで、マイナーチェンジを繰り返して、今もなお挑戦者たちの前に立ちはだかります。

わずか3cmの突起に指をかけ、指先の力だけを命綱に対岸まで渡っていくという、考案した人どんな脳みそしてんだと思うほどの激ムズエリア。

初登場となる今回は、水平移動の途中で高低差のない50cmの間隔が2回あるだけのシンプルな構成ですが、それでも初見のインパクトは凄まじいものがありました。

ちなみに「クリフハンガー」の誕生には山田勝己さんが関わっています。

 

番組スタッフが山田さんのところへ取材に行った際、山田さんがトレーニングジムのドアの外枠に指をかけて、懸垂を行っていた様子から着想を得たそうです。

 

何気ないトレーニングから誰もが知っている名物エリアを誕生させるなんて、さすがミスターSASUKEですねw

 

参考:https://number.bunshun.jp/articles/-/851338?page=2

FINAL STAGEのエリア構成

未だ人跡未踏となっているFINAL STAGEのゴール地点。当然エリア変更ナシです。

FINAL STAGEのエリア構成
  • 15m綱登り

制限時間:30秒

垂直に降りたロープを15m登るだけのシンプルなエリアなのに、最初期のSASUKEでは別格の難易度を誇るFINAL STAGE。

述べ人数11名が挑戦して、ゴールまで残り3m以内の高さまで体を運んだ選手はたったの4人。

地上からゴールまでの高さは15mあるので、残り3mってかなり惜しいところまで進んでいるように見えますけど、実際はまだまだ距離ありますからね。

本当の意味で「惜しかった」と言えるのは、ゴールまで残り30cmのところまで迫った前回大会の山田さんくらいでしょう。

難易度調整ミスってるのでは?と思ってしまうほどの激ムズエリアを攻略する英雄は、果たして現れるのでしょうか。

次の項目からは、各STAGEの結果を紹介します!

第4回SASUKE|1st STAGEの結果

第4回SASUKE、1st STAGEをクリアした選手は以下の通りです!

1st STAGEクリア者:100人中37人(クリア率37%)

名前 ゼッケン 肩書き 残りタイム
新一郎 1 フィットネスジムインストラクター 不明
朝岡弘行 3 小学校教諭 不明
竹本裕昭 14 ゴルフ場芝管理 不明
吉田憲市 20 弁当配達員 不明
宮澤宗隆 22 京都大学法学部4年 不明
相澤真一 28 スポーツメーカー販売員/走り高跳び年齢別14歳世界記録保持者 不明
瀧本晴夫 35 元自衛隊(レンジャー) 不明
三浦英一 40 とび職 9.5秒
川島孝幸 43 中華料理店店員/アクロ体操世界選手権6位 不明
西濱真佐男 45 京都大学工学部4年 不明
仲田健 47 スポーツトレーナー 不明
石島建一 48 建築業 不明
松嶋伸治 52 スポーツメーカー勤務 不明
橋立貴至 53 山崎パン 営業 不明
鈴鹿竜吾 54 最年少・高校ラグビー部1年生 不明
小林重紀 55 居酒屋経営 不明
山内崇 56 私立船橋高校3年生 不明
佐藤秀輔 64 タレント 不明
森田純平 65 東海大学陸上部1年生 不明
近藤真人 70 元アメフト大学日本代表 不明
上田拓右 71 インターネットプロバイダ経営/フリークライマー 不明
官崎浩一 73 消防士(元レスキュー隊員) 5.9秒
茂野晋 75 柔道歴19年 不明
長浜広幸 76 自動車板金工 不明
江田憲仁 77 NTT東日本ラグビー部 不明
荒木汰久治 78 プロライフセーバー 不明
福島雄茂 79 お笑いグループ「COLORS」リーダー 不明
池谷直樹 81 モンスターボックス世界記録保持者 14.2秒
伊藤忠夫 82 冷凍食品倉庫勤務 不明
秋山和彦 86 元毛ガニ漁師 20.92秒
佐藤貴 87 山岳ガイド 不明
深山忠則 91 プロボディガード 0.08秒
佐伯将士 93 陸上自衛隊久里浜駐屯地勤務 5.7秒
トラビス・アレン・シュレイダー 94 ダイバー(作業潜水士) 22.71秒
吉崎浩亮
95 東京大学大学院2年生 不明
ケイン・コスギ 97 俳優 14.0秒
山田勝己 100 ボンベ配送業/前回ファイナリスト 6.7秒

最速タイム:トラビス・アレン・シュレイダー(残りタイム22.71秒)

1st STAGEをクリアしたのは37人。過去最多人数となりました。

クリア人数が多すぎて、ほとんどの選手はダイジェストか全カットになっており、クリアタイムがわかりませんw

そんな中シェイン・コスギさん、山本進悟さん、大森晃さんがまさかのリタイア。

シェインさんはゴール手前で惜しくもタイムアップ。

山本さんは第3エリア「揺れる橋」でバランスを崩し転落。直前の「ローリング丸太」にちょっと苦戦したので、動揺したのかもしれません。

そして大森さんはその「ローリング丸太」の餌食に。回転する勢いに耐えられず沼地に吸い込まれていきました。

注目選手は最速タイムクリアのトラビス・アレン・シュレイダーさん。スキンヘッドがトレードマークの作業潜水士です。

90kgの巨漢を武器に、セットをぶち壊しそうな勢いでエリアを突破していく様子は、実況の古舘さんから「猛獣、野獣のようだ!!」と言われていました笑

第4回SASUKE|2nd STAGEの結果

2nd STAGEの結果は以下のとおりです。

2nd STAGEクリア者:37人中11人(クリア率:29.72%)

名前 ゼッケン 肩書き 残りタイム
朝岡弘行 3 茅ヶ崎市立小和田小学校教師 3.9秒
三浦英一 40 とび職 不明
川島孝幸 43 中華料理店店員 不明
佐藤秀輔 64 タレント 3.1秒
上田拓右 71 インターネットプロバイダ経営 不明
池谷直樹 81 モンスターボックス世界記録保持者 ’97全日本選手権 鉄棒優勝 2.8秒
秋山和彦 86 元毛ガニ漁師 北海道高等盲学校 7.4秒
トラビス・アレン・シュレイダー 94 ダイバー(作業潜水士) /1st STAGE最速タイム 7.7秒
吉崎浩亮 95 東京大学大学院2年 6.9秒
ケイン・コスギ 97 俳優 カリフォルニア空手トーナメント優勝 2.3秒
山田勝己 100 ボンベ配送業/前回ファイナリスト 5.8秒

最速タイム:トラビス・アレン・シュレイダー(7.7秒残し)

相変わらず選手の間引きが得意な2nd STAGE。今回はクリア率30%未満の高い壁となりました。

1st STAGEに続いて、2nd STAGEもトラビスさんが最速タイムを達成しています。

逆走コンベアーを潜り抜ける際に、スキンヘッドがカメラに近づいてくる様子を「まるで隕石が地球に落ちてくるように、ぐんぐん大きくなって、出口の辺りに接近してまいります!」と古舘さんが表現していたのが面白かったですw

注目選手は2nd STAGE初クリアの秋山和彦さんです。

クイックマッスル全国大会で山田勝己さんと死闘を繰り広げたり、大会最高記録の307回を記録したりした実績を買われて、第2回大会からSASUKEに出場しています。

初出場でいきなりゼッケン100番の大役を任された秋山さんは、2nd STAGEのウォールリフティングでよもやのタイムアップ。

続く第3回大会でも、5連ハンマーで時間を使い過ぎてしまい、ウォールリフティングでまたもタイムアップしました。

今回2nd STAGE挑戦前のVTRで、衝撃の事実が明らかになります。

秋山さんは先天性の弱視で、当時盲学校で鍼灸師の勉強をしていました。

「暗がりだとほとんど前が見えない」というレベルの弱視のため、漁師の船長になる夢やレスリングでオリンピックに出る夢など、さまざまなことを諦めてきたそうです。

番組スタッフは秋山さんの弱視を把握していましたが、秋山さんの意向で公表を伏せられていました。

第4回SASUKE収録後、改めて弱視の公表を打診されましたが、秋山さんは断ります。

そこで当時番組の演出を担当していた乾雅人氏から、以下のように説得されました。

「ハンディがあったって、普通の人ができないこんなすごいことができるんだぜ」と語ることは意味があるんじゃないか。

引用:https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2018/03/23/101798/

この助言などを踏まえ、最終的に秋山さんは了承し、番組内で弱視を公表することが決まったそうです。

SASUKE一筋で無茶苦茶な努力を続ける山田さんや、弱視でも不屈の精神で乗り越えようとする秋山さんの姿が、SASUKEがもつ魅力のひとつ「人間ドラマ」に繋がっている。とも乾氏は語っています。

参考:https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2018/03/22/101796/

弱視であることが明らかにされた秋山さん。

実は過去2回2nd STAGEでリタイアしたのも、夜になって前が見えにくくなり、5連ハンマーの進行を躊躇っていたからでした。

今回は過去2大会の雪辱を晴らすように、非常にスピーディーに各エリアを攻略していった秋山さん。

最後はバク宙でゴールするというド派手なパフォーマンスを見せ、見事3rd STAGE初進出を果たしたのでした。

特にスパイダーウォークの攻略スピードは圧巻で、秋山さんが積み上げてきたこれまでの努力が、どれほど凄まじいものだったのかがよく分かるワンシーンです。

実はこのスパイダーウォーク攻略には裏話があり、3人目の完全制覇者・漆原裕治さんのYouTubeチャンネルに出演した際に暴露していました。

第2回、第3回大会ではレスリングシューズを履いて挑んだ秋山さん。

周りから「滑るから足袋の方が良い」と助言されていたにも関わらず、それを受け入れずに2nd STAGEに挑戦すると、案の定スパイダーウォークで大苦戦します。

第4回大会で足袋にした結果、とてもスムーズに攻略できたので「人の言うことは聞くもんだな」と思ったそうです笑

下記は実際の動画です。2人の完全制覇者の貴重なトークが見れますので、ぜひ全編通してご覧ください。

※スパイダーウォーク攻略に関するエピソードから再生される設定になっています(3:17あたり)

第4回SASUKE|3rd STAGEの結果

新エリアが2つも実装された3rd STAGEは、やはり難易度が急上昇したみたいですね。

3rd STAGEクリア者:11人中1人(クリア率:9.09%)

名前 ゼッケン 肩書き
秋山和彦 86 元毛ガニ漁師/北海道高等盲学校

11人の挑戦者のうち、生き残ったのはたったのひとり。元毛ガニ漁師の秋山和彦さんだけでした。

今回の3rd STAGEは語りたいことが盛りだくさんなので、特に語りたい選手を一部ピックアップして解説します。

佐藤秀輔|リタイアエリア:ポールジャンプ

ポールジャンプで飛び過ぎてしまい、コースアウトでリタイア。

ジャンプする方向が変更になった影響がモロに出たケースです。

今大会を最後にポールジャンプは撤去されたので、現状唯一ポールジャンプで脱落した選手となりました。

池谷直樹|リタイアエリア:パイプスライダー

体操で鍛えた上半身を活かし、クリフハンガーを初見攻略してみせた池谷さん。

パイプスライダーの最終地点まで到達するも、最後の飛び移りに大苦戦。

飛び移ろうと大きく体を振った瞬間、後退するバーに悪戦苦闘します。

最終地点からかなり離れたところまで戻されてしまい、最後は握っていたバーに足をかけようとして力尽きました。

握っていたバーに足をかけてぶら下がり、腕の疲労をとろうとしたみたいですね。

体操選手ならではの発想だなぁと思いました(笑)

トラビス・アレン・シュレイダー|リタイアエリア:パイプスライダー

今大会注目の的となっている、スキンヘッドの怪物トラビスさん。

90kgの体躯をものともせずクリフハンガーを突破し、パイプスライダーへ。

パイプを豪快にスライドさせた結果、レールから脱線してワイヤーだけで宙ぶらりんの状態になってしまい、コースアウトによる失格の裁定が下されました。

彼の行く手を阻んだのは、他ならぬ彼自身の突進力というのが、なんとも皮肉な話ですね。

挑戦終了後、インタビューで「ガッカリしました」と残念そうにコメントするトラビスさん。

放送はされていませんが、トラビスさんは脱線した後も突き進んで、そのままゴールまで辿り着いてしまったそうです。(明確なソースは見つかりませんでした…🙇‍♂️)

筆者の想像ですが、クリアしたと思ったところに「失格」と告げられたので、上記のコメントを残したのではないでしょうか。

惜しい結果となったトラビスさんでしたが、視聴者の記憶に残る大活躍でしたね。

ケイン・コスギ|リタイアエリア:クリフハンガー

第1回以来となる出場で、再び3rd STAGEまでたどり着いたケインさん。

全身くまなく鍛え上げられた“Perfect Body”で、スポーツマンNo.1決定戦では何度も優勝しているケインさんですが、SASUKEではそうもいきません。

自分の全体重を指先のみで支えるクリフハンガーに、苦悶の表情を浮かべながら進んでいきます。

これまで育ててきた筋肉の重さが災いしてしまうという、なんとも無慈悲なこの状況。

2つ目の間隔までたどり着いたもの、3つ目の突起に移行した瞬間、落水してしまいました。

ケインさんが落水した後、古舘さんが「筋肉のはぐれデカァ!!!」と謎のコメントを残していますwww

(※当時ケインさんは「はぐれ刑事純情派」というテレビドラマに出演していました)

山田勝己|リタイアエリア:クリフハンガー

前回大会で最優秀成績を収め、“完全制覇に最も近い男”と呼ばれるようになった山田さん。今回も驚愕のトレーニング風景を披露します。

友人からクレーン車を借り、命綱なしでFINAL STAGEを想定した綱登りトレーニングを敢行。

文字通り命がけでトレーニングに励む山田さんに、番組スタッフは「何があるからそんなに頑張るんですか?」と尋ねました。

その問いに対し、山田さんはこう答えます。

逆に考えたら「何があるか確かめたいから登る」って感じですね。

 

ゴールした結果、何があるかっていうのを見たい。自分の体で確かめたい。

上記のやり取りは、2014年に発売された『SASUKE 30回記念DVD』でも確認できます。

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SASUKE 30回記念DVD

並々ならぬ意気込みでSASUKEに挑む山田さんでしたが、今回は序盤の「プロペラ雲梯」から思わぬ苦戦を強いられました。

プロペラのように回転する3つの雲梯を渡り継いでいく「プロペラ雲梯」は、移行するタイミングに失敗するほどスタミナをロスしてしまうエリアです。

そんな「プロペラ雲梯」の移行に、山田さんは今回何度も失敗しました。

なかなかタイミングが合わず「あぁクソーッ!」と声を荒げる場面も。

やっとの思いで攻略した山田さんでしたが、やはりスタミナの消耗が激しかったのか、クリフハンガー2つ目の間隔にたどり着いた途端、身体が硬直します。

そのまましばらく懸命に堪えたものの、とっくに限界を迎えていた肉体は、無情にも沼地へと吸い込まれていきました。

“完全制覇に最も近い男”の挑戦は、今回は残念ながらクリフハンガーで潰えてしまいます。

自分のトレーニングシーンを基に考案されたエリアで脱落するという、非常に悲劇的な結末でした…。

秋山和彦|3rd STAGEクリア

今回唯一FINAL STAGEに足を踏み入れることが許された男、“毛ガニの秋山”こと秋山和彦さん。

その上半身の力は一級品で、現在のSASUKEで活躍しているトッププレイヤーたちにも引けをとりません。

山田さんやケインさんといった有力選手を飲み込んだクリフハンガーを、表情ひとつ変えずに淡々と攻略しました。

着地する瞬間、一度目測を誤りそうになり、グッと踏みとどまる場面があります。

 

地味ながら秋山さんの凄まじい腕力と判断力の高さが垣間見える良シーンですね。

そして今度は池谷さんやトラビスさんが攻略できなかったパイプスライダー。

秋山さんも他の選手と同じく、体を大きく振ろうとすると後退するパイプに苦戦します。

極限状態の中、秋山さんはそれまで直角を保っていた、腕の位置を少し下げました。

体力が落ちて支えられなくなったのか、あえてそうしたのかは定かではありませんが、これにより若干スライドする勢いが落ちます。

腕を下げてから2回ほど体を振り、ゴール地点に向かってジャンプ!

しかしわずかに距離が足りず、ゴールのマットに腕だけでしがみつく状態になってしまいます。

そこから脅威の粘りで這い上がり、少し間をおいてからステージクリアを認める白煙が上がりました。

これまでのエリアで上半身の筋力を酷使していたにも関わらず、腕力だけで死の淵から生還してみせた秋山さんは、やはり別格の身体能力でしたね。

第4回SASUKE|FINAL STAGEの結果

3rd STAGEで類まれなる上半身のパワーを見せつけた秋山さん。

その力はFINAL STAGEでも存分に発揮されました。

FINAL STAGEクリア者:秋山和彦(残り時間6.0秒)

史上初の完全制覇達成

腕だけでなく脚や腹筋など、全身を器用に使った理想的なフォームで、スムーズに綱登りを進めた秋山さん。

6秒残しでの完全制覇達成は本当に脅威的です。

前回の山田さんが制限時間30秒をフルに使って15mにギリ届かないレベルだったところを、秋山さんはたったの24秒で15mに到達してしまったということですから。

公式YouTubeにショート動画として、秋山さんがFINAL STAGEに挑戦した時の映像が公開されています。

以下に共有しますので、その圧倒的スピードをご覧ください!

まさに“初代SASUKEキング”に相応しい、圧巻のパフォーマンスを見せつけた秋山さんは、完全制覇直後のインタビューでこう語っています。

やっぱ気分いいですね。

ずっと1番になりたかったし、本当…スタッフの皆さんにチャンスをなん度も貰っても、自分のものにできなくて…。

本当に申し訳ないと思っていたんで、本当良かったです。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=x8p68BlqJlM&list=PLT8BByCXsK4AZ4Duc-2ZQToww178dEiQC&index=4

番組スタッフへの謙虚な姿勢が印象的なコメントです。

秋山さんが持つクールな雰囲気と、内に秘めている熱い闘争心を感じさせますね。

FINAL STAGEの頂から地上へ戻ってきた後、たくさんの人々から祝福を受ける秋山さん。

クイックマッスル時代からの盟友、山田勝己さんとも熱い抱擁を交わします。

その後秋山さんは山田さんの手で3rd STAGEの沼地に放り込まれ、なぜか山田さんもそれに続いて、沼地へダイブしていましたww

山田さんは関西出身なので、阪神タイガースが優勝したときに道頓堀に飛び込んでしまう阪神ファンを彷彿とさせましたねwww

そんなこんなで、ついに初の完全制覇達成者を出した第4回SASUKEは、幕を閉じるのでした。

第4回SASUKEの最終成績順位

最後に、第4回SASUKEの成績上位者をまとめて紹介します!

第4回SASUKEの成績上位者
順位 名前 ゼッケン 到達ステージ 記録
1 秋山和彦 86 FINAL 完全制覇(残り6.0秒)
2 池谷直樹 81 3rd パイプスライダー/最終地点
2 三浦英一 40 3rd パイプスライダー/最終地点
2 朝岡弘行 3 3rd パイプスライダー/最終地点
5 トラビス・アレン・シュレイダー 94 3rd パイプスライダー/スタート直後にレールからバーが外れ、失格
6 山田勝己 100 3rd クリフハンガー/3本目の突起へ移行途中落下
6 ケイン・コスギ 97 3rd クリフハンガー/3本目の突起へ移行途中落下
6 吉崎浩亮 95 3rd クリフハンガー/3本目の突起へ移行途中落下
9 川島孝幸 43 3rd クリフハンガー/2本目の突起へ移行途中落下
10 上田拓右 71 3rd クリフハンガー/スタート直後落下

これまで2nd STAGEで燻っていた、秋山さんの本領がついに発揮されました。

一方前回最優秀成績者だった山田さんは、悔しい結果に終わりましたね。

また池谷直樹さんが、ケイン・コスギさんより上位の成績を収めました。

ちなみに99年春に放送された「スポーツマンNo.1決定戦 芸能人サバイバルバトル」でも、池谷さんは当時3連覇中だったケインさんに勝利し、総合No.1を獲得しています。

当時ケインさんと池谷さんはライバル関係のように扱われていたので、2人の勝敗にはいつも注目していました。

そして成績上位者10名全員が、クリフハンガーまで到達していることも注目ポイントです。

これまでの大会では2nd STAGEで脱落している選手が10位辺りにランクインしていたので、確実に選手たちレベルがアップしていることが分かりますね。

SASUKE第4回大会の振り返りまとめ

今回は初の完全制覇達成者が現れた、第4回SASUKEについて紹介しました。

「人間ドラマ」という番組のスタイルが確立されてきたり、後世に残る名エリア「クリフハンガー」が初登場したりと、SASUKEが人気番組となっていく、そのきっかけを感じさせる回でしたね。

完全制覇達成に伴い、次回第5回SASUKEでは大リニューアルが敢行されます。

誰もが知っているあの名物エリアがついに登場しますので、楽しみにしていてください!

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。

最後にSASUKEの公式YouTubeチャンネルにアップされている、第4回SASUKEのダイジェスト映像を掲載しますので、この記事を読んで第4回SASUKEに興味が湧いたら、ぜひ視聴してみてください!

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