今回紹介するのはSASUKE第6回大会です。
前回大会はSASUKEの難易度が急上昇し、1st STAGEクリア者がたったの3名しかいないという異例の大会となりました。
今大会も数多くの名シーンや、予想だにしない波乱が巻き起こっております。
そんな第6回SASUKEの結果や、選手たちの活躍を紹介していきます。
公式記録や印象深いエピソードも紹介するので「最近SASUKEに興味を持ったよ」って人は、ぜひ最後までご覧ください。
第6回SASUKEの基本情報
まずは番組の基本情報をお届けします!
6回目を迎える今回のSASUKE。前回大会から基本情報に変化はありませんね。
前々回大会で完全制覇を成し遂げた“毛ガニの秋山”こと、秋山和彦さんや、同じく前々回大会で3rd STAGEまで進出したケイン・コスギさんが2大会ぶりに復活しています。
ちなみに2001年8月9日にPS2で発売されたゲーム「筋肉番付 マッスルウォーズ21」では、本大会をベースにしたゲームを遊ぶことができます。
操作方法が独特で慣れるまでにコツが入りますが、筋肉番付ゲームの集大成とも言える、遊びごたえ抜群の名作ゲームでした!
特典としてケインさんや山田さん、秋山さん等の活躍をまとめた映像が収録されているのも、ファンとしては嬉しい要素でしたね。
第6回SASUKE|1st STAGEのエリア構成
第6回SASUKEの1st STAGEを紹介します。
前回97名ものリタイア者を出した難関ステージですので、エリア変更は特にありません。
今回は果たして何人が生き残れるでしょうか。
第6回SASUKE|1st STAGEの結果
第6回SASUKEの1st STAGEをクリアした選手は以下の通りです。
1st STAGEクリア者:100人中5人(クリア率5%)
名前 | ゼッケン | 肩書き | 残りタイム |
畠田好章 | 83 | バルセロナ五輪体操銅メダリスト | 2.7秒 |
竹田敏浩 | 93 | 消防士 | 10.30秒 |
シェイン・コスギ | 97 | ショーコスギ塾スーパーバイザー | 6.1秒 |
ケイン・コスギ | 98 | 俳優/前々回3rdステージリタイア | 14.7秒 |
山田勝己 | 99 | 無職 | 9.3秒 |
最速タイム:ケイン・コスギ(残りタイム14.7秒)
竹田さん、山田さんは前回に引き続きクリアしましたが、前回最優秀成績者となった山本進悟さんは「ローリング丸太」でまさかのリタイアとなりました。
山田さんは初出場から6大会連続での1st STAGEクリアとなりました。
これは2023年開催の41回大会までで、ケインさんと山田さんしか持っていない記録となっています。
余談ですが山田さん挑戦前に、実況の古舘さんから「仕事は失業中。筋肉は24時間営業!!」と紹介されていました笑
そしてコスギ兄弟も揃って1st STAGEクリア。
最速タイムを記録したケインさんは、ゴールボタンを押した後、お馴染みである「野生の雄叫び」を上げました。
まさかの方法でジャンプハングを攻略した男、畠田好章
初出場で初クリアを果たした、畠田好章さんに注目です。
今回の1st STAGEは、なんと82人が挑戦して一人もクリア者が現れないという、前回よりも大荒れの展開となりました。
そんな中83人目の挑戦者としてスタート台に立ったのは、1992年にバルセロナオリンピックの体操競技・団体総合で銅メダルを獲得した畠田好章さん。
彼が挑戦するまでに「ジャンプハング」を突破した選手はたったの12人。同エリアでの脱落者は42名にも及びました。(参照:SASUKE公式ガイドブック)
体操で鍛えた跳躍力を駆使して、SASUKE史上初めてジャンプハングの最上段を掴み、上によじ登って編み目を転がり渡るという、前代未聞の攻略法を披露。
そり立つ壁に少し苦戦するも、2.7秒残しで無事1st STAGEクリア。緑山に漂っていた不穏な空気を一掃してくれました。
公式YouTubeのトランポリンエリアを振り返る動画で、畠田さんのジャンプハング攻略シーンが見られます。
下記にリンクを掲載していますので、その凄まじい跳躍力をぜひご覧ください!
(※該当シーンで再生される設定になっています。)
SASUKE史上初の完全制覇者、秋山和彦さんは…
前回自身が経営する治療院を設立するために、SASUKEを欠場していた秋山さんは今回、ゼッケン100番を背負っての出場となりました。
周囲の注目が集まる中、前半エリアを危なげなく攻略していく秋山さん。ジャンプハングまで到達します。
踏切のタイミングを誤ってしまいトランポリンの前の方で踏み込み、足場に引っ掛かるような形でのジャンプとなってしまいます。
そのためジャンプ力が大幅に減退し、ロープを掴むことすらできずに落水してしまいました…。
完全制覇者のあまりにも早すぎる脱落に、会場騒然。
秋山さんはその場でタオルで顔を押さえたままうずくまり、山田さんはそんな秋山さんの元に駆け寄り励ますのでした。
「ローリング丸太」で脱落した山本さんといい、過去にどんな実績を残した実力者であっても、容赦なく牙を向くのがSASUKEの恐ろしい所ですね。
今回の他にも、実力者が想定外のエリアで脱落していく様を見てきた関係者やファンの間では、いつしか「聖地緑山には魔物が棲んでいる」と言われるようになりました。
第6回SASUKE|2nd STAGEのエリア構成
2nd STAGEのエリア構成は以下の通りです!
前回第1エリアだった「タックルマシーン」に代わり「ナロー」が新登場しました。
L字型になっている狭い足場を、壁を背にしながら横に移動していくエリアです。
体力的な消耗は少ないものの、素早く攻略することが物理的に難しいエリアなので、スピード勝負の2nd STAGEでは嫌らしい存在となりそうですね。
第6回SASUKE|2nd STAGEの結果
2nd STAGEをクリアした選手は以下の通りです。
2nd STAGEクリア者:5人中5人(クリア率:100%)
名前 | ゼッケン | 肩書き | 残りタイム |
畠田好章 | 83 | バルセロナ五輪体操銅メダリスト/初出場 | 5.6秒 |
竹田敏浩 | 93 | 消防士/前回2ndステージリタイア | 3.1秒 |
シェイン・コスギ | 97 | ショーコスギ塾スーパーバイザー | 4.8秒 |
ケイン・コスギ | 98 | 俳優/前々回3rdステージリタイア | 2.5秒 |
山田勝己 | 99 | 無職/前回2ndステージリタイア | 4.9秒 |
最速タイム:畠田好章(5.6秒残し)
3人中1人しか突破できなかった前回大会とは対照的に、挑戦した5人全員がクリアした今回の2nd STAGE。
第1エリア「ナロー」は、時間を奪うことはできたものの「タックルマシーン」よりも肉体への負担が小さいので、難易度が下がってしまったようです。
竹田さんも自身のYouTubeチャンネルで「一番簡単だったエリアはナロー」と答えています。
SASUKEの総合演出を手掛けている乾雅人氏は、公式YouTubeでナローについて「誰も落ちないし、正直クソエリア」とまでぶっちゃけてしまいましたww
下記の動画で、乾氏が「ナローはなぜクソエリアだと思うのか」について語っています。
動画では「ナロー」の他にも、1回きりで消えてしまった2nd STAGEのエリアたちが紹介されているので、通して視聴すると色んなレアエリアが登場して面白いですよ!
第6回SASUKE|3rd STAGEのエリア構成
5人が進出した3rd STAGE。エリア構成は以下の通りです。
今回3rd STAGEに変更は特にありませんでした。まだ前回大会の山本進悟さん1人しか挑戦していないので、当然かもしれませんね。
前回は山本さんが1人でパイプスライダーまで行ってしまいましたが、今回は果たしてどんな展開になるでしょうか?
第6回SASUKE|3rd STAGEの結果
5人の挑戦者が現れた今回の3rd STAGEですが、誰もクリアすることは出来ませんでした。
先陣を切った畠田さんがクリフハンガーで脱落。続く竹田さん・シェインさん・ケインさんが揃ってボディプロップの餌食になりました。
前回大会で山本進悟さんが割とあっさり攻略していたボディプロップですが、今回は猛威を振るいましたね。
竹田さんがボディプロップに挑戦している時に、ゴール目前で筋肉に限界が来てしまい先に進めず、全身を震わせて必死に耐えていました。
その光景を古舘さんは「悪夢を見ているようだ!」と表現しており、ボディプロップの恐ろしさがわかりやすく伝わる名シーンとなっています。
コスギ兄弟は2人ともボディプロップ序盤で脱落。シェインさんは両肩に負傷を抱えてのチャレンジだったので厳しかったのでしょう。
99人の夢が散り、今大会最後の挑戦者として3rd STAGEのスタート台に立ったのは、SASUKEに人生を賭ける男、山田勝己。
ここからは、山田さんが3rd STAGEに挑戦したときの様子を詳しく紹介します。
第6回SASUKE|3rd STAGE挑戦前の山田勝己
3rd STAGE挑戦前、山田さんはインタビューで以下のように語りました。
ボロボロになっても、潰れても構わないんですよホンマに。クリアできれば。
後のことは考えてないですから。このまま寝たきりになろうが死のうが構わない。
それだけあの終わった後っていうか、自分の生き方に自信持ちたいですね。
必ず良い方に進むと思うんですよ。これさえ自分でやり通せば。
この半年間の集大成ってヤツですよね。第3ステージは。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=Gg_0gG0v8OQ
前回大会、仕事を失業していたことが明らかになった山田さんでしたが、あえて職探しをせず、SASUKEの完全制覇だけを目指して、半年間トレーニングを積んできました。
ボディプロップ、クリフハンガー、パイプスライダーなど自作セットはさらに充実し、3rd STAGEクリアに向けての準備は万端です。
家族やお金といった、様々なものを犠牲にしてでも掴みたかった「完全制覇」という夢。
「クリアできたら死んでも構わない」と豪語するほどの覚悟を持って、山田さんは3rd STAGEの舞台に立ちます。
第6回SASUKE|3rd STAGE挑戦中の山田勝己
自作セットでの練習の甲斐あってか、山田さんは前半エリアを危なげなく攻略してみせます。
前々回敗れたクリフハンガーへのリベンジも見事に成功し、残すは第3回大会以来の挑戦となるパイプスライダーのみです。
左手を順手・右手を逆手の状態でパイプを握り(いわゆる「ジュンサカ」)、小刻みに反動をつけて前に進んでいく山田さん。着実にゴールまでの距離を縮めていきます。
レールの終端まで辿り着き、ゴール地点の赤いマットまであとわずかというところまで来ました。
しかし、山田さんが3rd STAGEをクリアした第3回大会の時よりも、かなりゴール地点が離されています。
第3回大会の時はパイプが終端にたどり着きさえすれば、ほとんど反動をつけなくてもゴールにつけるくらいの距離でした。
しかし今回は120cm〜150cmくらいの間隔が空いています。
(山田さんの身長175cmから推測)
思い切り反動をつけないと厳しい距離でしたが、抜かりのない山田さんはパイプスライダーの練習もばっちり積んでいます。
腕は鍵形をキープしたまま上半身を固定し、腹筋と下半身を使って2、3回振り子のように体を前後に振ると、ゴールの赤いマットに向かって飛び出しました!
山田さんの体は見事ゴール地点に着地…したかと思いきや、バランスを崩してステージの右側に転落。
コースアウトで失格という、まさかの結末を迎えました。
第6回SASUKE|3rd STAGE挑戦後の山田勝己
池のないところに落下し、腰を痛打してしまった山田さん。関係者や家族が駆け寄り安否が心配される中、反動をつけるシーンがスロー再生されます。
パイプから手を離すタイミングが、逆手で持っていた右手と順手で持っていた左手でズレており、それがバランスを崩した原因になったように見えました。
ジュンサカはパイプが回りにくくなるメリットがありますが、パイプを前後で握る関係上、両手を同時に動かすような動作は、タイミングがズレやすいというデメリットもありますね。
山田さんは家族に支えられながら何とか起き上がり、古舘さんからのインタビューに応えます。
古舘さんから「諦めるか、あるいはまだこのSASUKEチャレンジ。FINAL STAGE、成功目指して続けるかどっちですか?今の心境」と聞かれ、山田さんは「やらせてください…」と涙ながらに呟くのでした。
第6回SASUKEの最終成績順位
最後に、第6回SASUKEの成績上位者をまとめて紹介します!
第3回大会以来、2回目の最優秀成績者となった山田さん。複数回最優秀成績者となったのは今回の山田さんが初めてです。
前回9人の選手しか挑戦できなかった「そり立つ壁」ですが、今回は15人まで挑戦者が増えました。
少しずつでも、確実に選手たちのレベルはアップしています。次回は何人のクリア者が出るのか、非常に楽しみですね!
SASUKE第6回大会の振り返りまとめ
今回は衝撃の結末を迎えた、SASUKE第6回大会を紹介しました。
畠田さんの華麗なジャンプハング攻略や名(迷)物エリア「ナロー」の登場、牙を向くボディプロップに山田さんまさかの転落リタイアなど、見どころが盛りだくさんの回でしたね。
次回大会も数々の名場面が待っていますので、お楽しみに!
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
最後にSASUKEの公式YouTubeチャンネルにアップされている、第6回SASUKEのダイジェスト映像を掲載しますので、この記事を読んで第6回SASUKEに興味が湧いたら、ぜひ視聴してみてください!